チャリティーに参加して想うこと1

カトマンズでばったり出会ったNPO法人チャリティーサンタさん。
今日から3日間、子供たちを連れて社会科見学に行くというので、ちゃっかりと同行させていただきました(o^∇^o)

 

 

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昨日の記事通り、カトマンズを流れる神聖なバグマティ川は、ほぼ住人の直接投棄によりゴミだらけ。
人々の生活水源はこの川なのに、汚しているのは自分たちなのに、川を綺麗にするのは行政の仕事として自己意識が薄いのが現状らしい。
(本当はソースを貼りたいんだけどwifiが遅くて...福岡大学さんの論文などを参照しました)

 

そこで今回の社会科見学では以下を実施。

1.上流と下流の汚染度チェック(pH、鉄分濃度、ろ過の科学実験)
2.下流地域でのゴミ拾い(自己意識改革)
3.日本人とネパール人の交流

自分たちの使う水についてもっと詳しく知ってもらおう!とか、
日本とネパールの文化交流をしよう!とかいう目的で、学習支援をしました。

 

 

※注釈※

たぶん、チャリティーサンタのみなさんが意図するものはもっと深くて、いろいろな思いで活動しているんだと思います。
でも、私は部外者なので、上記のように解釈して参加しました。
ネパールの川うんぬん以前に日本の河川について知っているのかというと、小学校の理科レベルにしかわからないのですが...
何もしないで文句垂れてるよりマシだと思っています(´υ`)

 

 

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朝9時、学校に集合。
こんなにたくさんの子どもに囲まれるのはグアテマラ以来だったので、テンション上がります↑↑
ネパール語は話せないのですが、笑顔とジェスチャーでどうにかなりますww

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↑ ちなみにここは公立の学校、だけどちょっとリッチっぽい

 

 

そしてバスに乗って川の上流まで移動。
さすがサンタさん、バス内でも出来る指体操レクレーションを用意してました。
いろんな地域で子供達と遊んできましたが、折り紙とか指体操とかそういう指先の細かい運動は日本人が圧倒的に得意だと思います。
(刺繍やお裁縫は得意なのに、なんでか指運動は苦手みたい)

 

私は隣に座った17際の男の子たちとひたすら英会話。
学校や年齢にもよりますが、ネパールは英語が話せる人多めです。
ご飯はダルバートだけじゃないとか、神様は都合のいい時だけ信じるとか、恋愛は自由だとか...
思春期の子に根掘り葉掘り、いろんなことを聞きました♡←

いやぁ、かわいいなぁ、17歳(´υ`)

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↑ しかもスタイルのいいイケメンくん笑

 

 

上流を目指して山登り
トレッキングはネパールの代名詞といえるほど盛んなスポーツですが...まさか今日こんなに険しい道を登るとは思ってもみなかった( ̄▽ ̄;)!
それくらい、結構急な坂&階段を30分くらい登り続けます。
疲れるけど気持ち良いーーーー♪ヽ(*´∀`)ノ

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↑ 結構急な坂でしょ?運動不足にはきついんだなぁ

 

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↑ ちなみに道中もゴミだらけ

 

 

で、やっとこさダム(上流)に到着。
さっそくお水を汲んで、実験開始です。

 

ネパールの学校は教科によらず「詰め込み暗記式」なのが一般的。
なので、理科の授業はあるものの、実験授業が少ないんだそう。
リトマス紙やろ紙の使い方を知らない子もいたみたいで、私としてはちょっと驚きでした。
(日本は小学校3年生くらいから使い方を学ぶはず。)

 

もうひとつ、中等部といえど相手は15〜19歳なので。
pHが9になりましたねとか、実験結果の数値を見るだけじゃなくてね。
pHや鉄分濃度を測って何になるのかとか、酸素濃度がなんで汚染度を示すとか...
そういう細かいところも教えてみたら、もっと興味が沸くだろうになぁと思ってみたりしました。
(なんちゃって理系の性なのかもしれないけどね。私なら塾の小学生にも教えちゃうからね。)

 

ま、でも、彼らにとっては実験自体、社会科見学自体が珍しいものなので、とってもいい経験ができたのではないかと思います。

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↑ 先生の周りに集まって、興味津々

 

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↑ 熱心にメモを取る生徒さんもいました(この子は笑顔が素敵)

 

 

お昼ごはんを食べた後は下山、からの、下流にてゴミ拾い
上流の美しさとの対比を感じてもらいます。

 

でも・・・もうね、本当にゴミの量がすごいの(´-ェ-`)
10秒拾い集めただけで、この量です。

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まぁ、日本も確かにひどいところはあると思うんですが、比較にならないほど。
というのも、事実、大人も子供もゴミを捨てまくっているからです。

 

アジアのペットボトルには蓋にビニールの封がしてあることが多いのですが、ペットボトルを配布した途端、みんなそれを平気な顔で捨てまくるんです。
お菓子のゴミもぽーーい。
たぼこの吸い殻もぽーーい。
全部、ぽいぽーーい。
これじゃあゴミだらけになるわけだ、って感じです。

 

 

そしてもう一つ、ゴミだらけになった原因は、大人が率先して動かないからです。
確かに、山登りは予想だにしていなかったキツいアトラクションでした。
でも、ゴミ拾いの時間になって率先して動くのは、先生たち大人ではなく子どもたち。
先生は見てるだけっていう感じです。
指示する人はともかく、その他の大人は口ではなくて行動で、子どもを導くべきだと思うんですよねー。

 

 

今回の社会科見学支援は全額チャリティーサンタ持ち。
”支援”ってたしかに難しいのですが...
お金や機会を提供して自己満足っていうのが一番まずい形で、何かしら想いや行動を継続してくれる支援された側の人を育てるところに意義があると思うんですね。

「大人たちがこうだと、支援の形を考える必要がある(支援をしている意味がわからなくなる)」

と数人のサンタさんがおっしゃっていたように、ちょっとなんだかなぁと思う部分もあった会でした。

 

 

※注釈2※

語弊があったら申し訳ないのですが、チャリティーサンタさんの活動うんぬんについて”なんだかなぁ”と思ったわけではないです。
前述の通り、何もしないより何か良くなりそうなことにチャレンジした方が断然いいことだと思うから。
ネパールに限らず、どこの国でも、支援・応援する側とされた側がWIN・WINだと思える結果を出せるのが最高ですねって話。

 

 

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日本も世界もそれぞれ問題だらけで、解決すべきことだらけで、うまくいかないことだらけなんだなと思うこの頃。
一人だと何もできないことは身にしみてよくわかったけど...
人が集まると良いパワーを発揮できるかもしれない反面、負の方向にも進んでしまうんだろうなぁ。

 

 

 

【ネパール:カトマンズ情報 2015/2/23】

天気:晴れ
気温:23℃くらい
服装:ゆるパン
+α:なんだかんだいいつつ、楽しかったのでまた明日もなんちゃって通訳として参加します(´υ`)感謝。

2件のコメント

  1.  だいぶ前、義母がネパールの山岳地帯に鉛筆やノート等を届けるボランティアをしていた事がありました。その後、治安が悪くなり行かなくなってしまいましたが、いろいろな人がいろいろな活動しているんですね。

    1. miyanoさん
      すてきなお義母さんですね〜!!
      山岳地帯になると、教育以前に基本的なことがまかなえていなかったりするみたいです。。。日本に住んでいても貧富の差はありますが、もっと露骨な感じ(水面下の方がまずい気もしますが)。

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