紛争について考える@ベオグラード 昨日の記事で「またアレをやってしまった...」と書きました。 ・・・そうなんです。 また足をくじきましたー(´-ェ-`) 大したことなくてスミマセン笑 しかーし、(本音は家に篭りたいけど)歩き回りたい旅人としては足をくじくなんて最たる災難なんです!! しかもまた同じ足、水たまりイン、膝に擦り傷、最悪だー (あ、ズボンが破けなかったから不幸中の幸い?w) ・・・と思っていたら。 前から歩いてきたお兄さんが「Ok?」と言いながら起き上がるのに手を貸してくれました。 しかもなかなかのイケメン...っ(*・・*)♡ 転んでよかったと思った瞬間でした(´υ`)ほっこり *************************************************** そんなこんなで朝6時半、セルビアの首都:ベオグラードに着きました! セルビアといえば、つい最近まで”ユーゴスラビア連邦国”という名前だった連邦国家の一部、そしてつい最近まで紛争が起こっていた国として知られています。 「サラエボ事件」や「コソボ紛争」あたりは聞いたことがある人も多いのではないでしょうか? バルカン半島の国々が”ユーゴスラビア連邦国”から独立するために勃発した、様々な紛争の舞台がこの辺り一帯なのです。 ※詳しくはコチラ、この際なので勉強してみてね! もちろん現在は平和な国に変わっており、治安も雰囲気もいい感じ。 ついでに”うわさどおり”、人が優しいです。 2夜連続で夜行列車移動するので18時間ほどの滞在ですが、「戦争・紛争」について考えながら街を観光することにしました! (実は「アンネの日記」を読んでから、興味はあったのにどうしても怖くて行けなかったアウシュビッツ強制収容所に行かなかったことを後悔。でもやっぱりそういう歴史を知ることも大切だと思うので今回ここに来てみました。) まずはベオグラード国防省、紛争の跡が生々しく残っている建築物です。 ぷらりと歩いていたら出会ってしまったので心の準備ができていなかったのですが、見た瞬間「あぁこれか」と鳥肌が立ちました。 なんていうか、醸し出す雰囲気が異質。こわい。 ただ建物を解体している姿とは全く異なっていて、どういう表現が適切かわかりませんが、ボコッと一部分だけ妙に変形してしまっている感じです。 やだな、とか、嫌悪感を覚える、とかそういう表現だけじゃなくて、もっと内側から吐き気をもよおす感じ。 広島の原爆ドームと同様、気持ちのやり場が見つからなくて、どうしようもなくて、ただじっと見ていました。 ↑ 早朝だったので誰もいなかったのも後押ししたのかも、実際はもっと迫力があるのですがもう見たくないな ↑ 観光スポットではないので観光案内所でもらえる地図には載っていません、写真もコソコソ撮る感じかも。たぶんNemanjinaとKneza Milosaの交差点あたり 気持ちが沈んでしまったので、とりあえず明るそうなセント・サヴァ教会へ。 白亜の教会と言われているように真っ白で、どーーんと立派に構えた大きな教会です。 大きい方の建物は中が改修中なのですが、小さい方は圧巻の内装を見ることができます。 教会内部を撮影するのは嫌なので撮ってはいませんが、今まで見てきたヨーロッパの豪華な内装(ステンドグラスや照明、椅子や燭台など)とは違い、一面カラフルかつ独特な雰囲気で描かれた壁画すばらしい。 スペイン語圏のように、リアル感漂う教会です。 そして教徒の人たちはみんな、キリストの肖像画や人形、入り口の扉に軽くキスをする慣習があるよう。 十字架をきってお祈りをするスタイルだけではないのかぁと勉強になりました。 教会の雰囲気やお祈りの仕方の違いも、民族間の考えの違いからきているんだよね、きっと。 ↑ いろんな教会を見てみたけど、もちろんどれもセルビアスタイルの教会でした ついでに街の様子。 歴史があるヨーロッパの重々しい建築物はちらほら、それよりも日本にあるようなコンクリート造のアパートメントがたくさんある印象でした。 Knes Mihailovaというこの街一番の目抜通りを通って、次なる地へ向かいます。 ↑ クリスマスマーケットはちょこっとだけ、メジャーじゃないのかな お次はカメレグダン公園内にある城壁跡へ。 様々な地に城壁跡はありますが、ここベオグラードの城壁は大きくて立派な上、保存状態が良いのだとか。 確かにぐるりと一周するのは大変なくらい、けっこう大きいです! しかも丘の上なので風が強〜い!!! でもみんな城壁の上を歩いたり、ベオグラードの街が一望できる丘の上で休憩したり、まったりしていました(´υ`) そして最後の目的地、軍事博物館へ。 (ベオグラードは観光する場所が少ないのと、)展示数や内容の評判がいい博物館だったので、行ってみることにしました。 軍モノは興味ないしちょっと怖いし、躊躇したけど、勉強です。 説明はセルビア語と英語で書かれており、なんとなくわかる程度。 でもそれよりも、写真やスケッチがリアルで、途中から見れなくなりました。 実際使われていた銃やヘルメットがゴロゴロとたくさん展示されているのも、現実なんだろうけど、あまりにかけ離れたモノすぎて状況が想像できない。 ちょっと不謹慎だけど...今までずっとゲームや漫画、フィクションの物語を見てきたので。 写真はツクリモノ・戦争は画面の中のゲーム・人は死んでも生き返るキャラクター、のようになんだか実感がわかない感覚。 (いや、だからと言って殺人は最大の罪だと認識していないわけではないし、戦争は否定しています。もちろん。) 平和ボケ...? でもその一方で、いろんな国を見てきて、あんなにも積極的に政治に参加する意味がわかったような気がしました。 戦争や紛争が身近すぎる問題なんだよね、きっと。 そういえばあまりよく知らないけど、つい最近も、集団的自衛権の問題は日本国内で騒がれていたと思います。 優先すべきものを見失って、人を人として思わなくなってしまった時が最後。 ここで私がどうこう意見を述べてもあまりに勉強不足で情けないだけですが、意志と意見は持っておこうと思います。 特に世界の人と話したければ、ね!! ↑ 黒い点に見えるのはヨーロッパ中の強制収容所 ↑ 拡大、アウシュビッツやダッハウをはじめ、こんなにあったとは 気分はやっぱり落ち込んでいたのですが、外に出たら晴れていたので救われました(´υ`) さて、観光終了16時。 列車出発の22時まであと6時間、なにしようかな。 【セルビア:ベオグラード情報 2014/12/21】 天気:はれ時々くもり 気温:4℃くらい、さむい 服装:ダウンもヒートテックも1枚になりました、さむっ +α:そういえば、ハンガリー語やセルビア語は日本語の発音と似ている気がします。日本人に話しかけられているのかと思って何度振り向いたことか!・・・勉強しやすいのかな? 投稿ナビゲーション 居心地が良すぎるアンダンテ生活5日目(脱出編)ヨーグルトの国と言えば・・・ コメントを残す コメントをキャンセルメールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目ですコメント ※ 名前 ※ メール ※ サイト 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。 Δ